今回のワールドカップでも話題になっていますね。
日本人サポーターがゴミ拾いをして帰るという、いつもの件。
世界中から褒められていることのようですし、僕も間違いなく、現場にいたら「立つ鳥跡を濁さず」で帰ってきますけれど(自慢じゃなく、そういう性分)・・・
「掃除の人の仕事奪っちゃってない?」
と、いう意見がちらほらと聞こえることについても、それって実にもっともな見方だなあ、と思います。
とはいえ、ワールドカップの会場になったロシアのスタジアムで、たまたま日本のサポーターが、あたりのゴミを残さず拾って帰ったとしても、そんな珍事が起こるのはその日かぎりのこと。
ゴミ拾いの人がクビになっちゃうことは、もちろんありえないでしょう。
でも、そんな「ボランティア」な行為が、社会に広く恒常的だったりすると・・・
弊害(?)も、おそらくはあるんでしょう。
たとえば、日本のハンバーガー屋さんでは、お客さんはみんなトレイを下げますよね。ゴミもご丁寧に分別して、捨てていく。
あれをもし、多くの海外の国のように、僕らのだれもがやらなかったとしたら・・・
都心のマックやロッテリアなんかでしたら、見た感じ、3店舗あたり2人分くらいの雇用が生まれてくるように思いますが、どんなもんでしょう。
新幹線の清掃作業員の皆さんが、神業のようなプロの手さばきで、短時間で仕事をこなすことが、世界各国から来たゲストに称賛されていますね。
ケチをつけるようで本当にゴメンナサイ!
あれは、世界一マナーがよく、座席や床を汚さない、日本の鉄道乗客との共同作業の結果、実現できていることのはずです。
お客さんがもしもグローバルスタンダードな人びとだったとしたら、いまの人数ではとても手に負えず、本来はもっと雇用が必要になっているのではないでしょうか。
でもいいのか。それで。
これからも国内では人手不足がさらに続くんだっていいますからね。
おそまつ。
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(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんより)