熱心な「創価学会」の人が友達にいるにゃ。付き合いは3年くらいかにゃ

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トラキチには20歳くらい年上の友人がいるにゃ。

その人は創価学会員にゃ。仮にAさんとしておくにゃ。

 

深くは尋ねにゃいけど、どうやら地域の信仰仲間の実質的なリーダーといった雰囲気の人にゃ。

 

知り合ったのは、昔トラキチが住んでいた場所で、あるご近所トラブルが起きたときのことにゃ。

 

トラブルの原因がトラキチの住んでいたマンションにあったので、その解決に一緒に関わったのがきっかけにゃ。

 

「ぜひ一緒に飲もう」と、いうことになって、以来たびたび食事やお酒を共にしているにゃ。

 

Aさんは、なかなかのインテリにゃ。読書家で、歴史好きにゃ。若干酒豪でもあるよにゃ(笑)

 

そして、面白いのは、仲間内では珍しくこの人はちゃんと経典を読んでいるんよ。

 

経典、つまり法華経にゃ。学会さんの根本経典にゃ。Aさんはちゃんと端から端まで読んでるにゃ。

 

「え、ほかの人はそうではないの?」

 

と、ここで質問が出るよにゃ。多分。

 

そうではないんよ。驚くにゃろ? そうではないんにゃ。

 

法華経の一節を唱えての朝晩の「勤行」を欠かさない人はたしかに大勢いるよにゃ。それは真面目な学会員さんのつとめにゃ。

 

でも、ちゃんと法華経を読んで、中身を把握している人は、トラキチが知っているAさんの仲間のうちではAさんが唯一、ただひとりにゃ。

 

ちなみに、トラキチは読んだことあるんよ。法華経を。ぜ~んぶ。

 

なんでかというと、そうしておくと、お寺見物が楽しくなるんよにゃ。

 

トラキチのお寺見物好きは、比較的早く、20歳くらいから始まったにゃ。聖書やギリシャ神話を知っていると西洋美術が俄然面白くなってくるにゃろ? あれとおんなじにゃ。

 

そんなわけで、トラキチもずいぶん昔にゃけど、法華経を読破しているにゃ。

 

それもあって、Aさんは、多分トラキチに対して話し相手を見つけたような気持ちになってくれたんにゃろな。以来、親しくしてるにゃ。

 

このAさんに、一度、学会の大きな集会に連れていってもらったことがあるにゃ。

 

「もし興味あるなら、見学してみないか」

 

と、いうことで、「ぜひ」と、乗ってみたにゃ。

 

選挙を控えた大集会だったにゃ。

 

地域の公明党候補が、たすき姿で「票がほしいんです! 集めてください!」と、絶叫する映像が流されてたにゃ。もうマジ「絶叫」で驚いたよにゃ(笑)

 

そのほか、特に宗教的なものが何かあったか? といえば、壇上に巨大な「一塔両尊」(法華経に出てくるシーンを造形化したものにゃ)が置かれていたくらいかにゃ。

 

あとは、出席してるみんなが全員で「南無妙法蓮華経」を唱えるくだりがあったくらいだよにゃ。

 

それよりも、トラキチが一番印象深かったのは、とにかく「勝利」という言葉がやたらと出てくることにゃ。

 

選挙の勝利、心の勝利、みんなの勝利、

勝利、勝利、勝利―――! にゃ

 

「ああ、これって時代だにゃ~」と、トラキチは思ったにゃ。

 

勝利と敗北、賛成と反対、資本と労働、東と西…

 

創価学会は戦前生まれにゃけど、事実上、組織は戦後すぐからの育ちといっていいにゃろ?

 

右か左か、敵か味方か、可か不可か…?

 

世の中のこと何にでも二元対立の構造が敷かれていた戦後のあの時代のニオイが、会場中、暑苦しいくらいに充満していたにゃ。

 

ちなみに、トラキチは若い頃役所で働いていたんよ。そのとき、労働組合運動がものすご~く盛んな職場にいたことがあるんにゃ。

 

なので、勝利、勝利、勝利―――! の雄たけびが、やたらと懐かしかったにゃ。

 

複雑多様な21世紀の現代に、古い二元対立のモノサシをなんとかあてがおうと頑張る学会の人たちの健気さが、個人的にはとても懐かしく感じられたといったところにゃ。

 

多分、人間の集団って、信仰なんかよりも何倍も時代を背負いやすいものなんにゃろな~。

 

Aさんは、節度をもった紳士にゃ。

 

おそらく多少の葛藤は抱えながらも、現代社会に暮らす宗教人として、信仰というものをちゃんと相対化して見る立場を欠かさないにゃ。

 

Aさんはこう言うにゃ。

 

「オレは若い頃から学会に熱を入れてる。でも、念仏が好きな人にとっては念仏が性に合っているんだろうし、カトリックを信じる人にとってはカトリックが一番のものなんだろう。それはあたりまえのことだ」

 

にゃので、不純なトラキチも友達になれたにゃ。

 

不純とは?

 

「どんな宗教もつねに客観的、もっといえば観光客的な気分でしか見られない」と、いうことにゃ。これはある意味寂しいことなんにゃろな。

 

Aさんはよく「世界平和がわれわれ(学会)の目的なんだよ」と言うにゃ。

 

でも、その割には、Aさんにはものすごく気にくわない人が実は近所にひとりいるんよ(笑)

 

なんで、酒が入ると、「オレあのオヤジ嫌いなんだよ…」って、よくグチるにゃ。

 

ちなみにトラキチはその「オヤジ」とも仲は悪くないんで、多分Aさんちょっと妬いているのかもしれないにゃ。

 

でも、それって健全なことにゃろ?

 

「世界平和を唱えるんなら、まずご近所さんとの平和を目指せば?」

 

なんて、野暮にツッコむような話でもなく、トラキチは、Aさんはひとりの人間として、とても健全なんにゃと思ってる。

 

以上、年の離れた友人の話をしてみたにゃ。

 

(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんからお借りしているにゃ!)