昨日、保存食を入れてある棚を整理したんにゃけど、ちょっと前に手に入れたレトルトカレーが、ずらりと8種類も出てきたにゃ。
ちなみに、これ、全部タダにゃ。
楽天スーパーポイントやら、Tポイントやら、ポイントと取りかえたもので、いわゆるポイント消化だにゃ。
ちなみに、トラキチは思いっきり「ボンカレー世代」にゃ。
レトルトカレーが世に出たときに居合わせてるにゃ。昭和43年(1968)だにゃ。
これ、偉大な瞬間にゃぞ。
この時、世界で初めて、レトルト食品が一般向けの商品として売り出されたにゃ。
もっとも、その第1号となったボンカレーも、その後ライバルとなったククレカレーも、最初はあまり美味しくなかったよにゃ。
なんでかって、レトルトカレーは、要は、ルーを煮込んで作るカレーと、かたちも内容も、基本的には変わらないものにゃろ?
なので、食べる方はどうしても比較するんよ。
「お店のカレーとは比べものにならないね」
「わが家のカレーからも数段落ちるよね」
―――と。
そこが、おそらく、カップヌードルが登場した時(昭和46年)とは、若干違うところでもあるよにゃ。
なんなら、カップヌードルは、ラーメンに似てるけど「ラーメン」ではなかったにゃ。
少なくとも、われわれ当時の子どもたちは、ラーメンの代わりではなく、新しいスナックとしてこれを受け容れたんよ。
なので、登場した途端、
ラーメンには無い香ばしい薄口スープの味―――「うまい!」
同じく、見たことのない変な具材―――「面白い!」
と、なった。
その点、カップヌードルが、当初はラーメンのように箸ではなく、フォークで食べるものとされていたことにも、いま思えば、不思議な意味があったといえるよにゃ。
それでも、レトルトカレーは生き残ったにゃ。
生き残っただけでなく、ちゃんと立派に、美味しいものになったにゃ。
そこで、トラキチはひそかに思ってるんにゃけど、レトルトカレーがひときわ美味しくなったエポックメイキングな商品としては、
大塚食品がボンカレー発売の10年後に出した「ボンカレーゴールド」
その5年後にハウスが出した「カレーマルシェ」
この2つを挙げたい気がするよにゃ。
そのうち、特にカレーマルシェにゃ。
これを初めて食べた時、トラキチは、ホテルのレストランで出されるような、グレイビーボート(銀色のアレにゃ)に盛られたずっしりと「重たい」カレーを感じたにゃ。
ゴージャス感あふれるカレーマルシェの登場で、レトルトカレーは、大きくステップアップしたにゃ。
大抵の「喫茶店カレー」や「食堂カレー」を超えて、美味しいものになったような気がするにゃ。