先日、頭を五分刈りに刈ってきた話をしたところにゃ。
ところが、そのあと「五分刈りなのに結構長いね」なんて声が周りから…
「え、そうにゃん?」 と、いうことで調べてみると、たとえば Wikipedia には…
1厘刈り:0.3mm
2厘刈り:0.5mm
3厘刈り:1mm
5厘刈り:1.5~2mm
1分刈り:3mm
3分刈り:6mm
5分刈り:9mm
7分刈り:12~13mm
9分刈り:15~16mm
以上のような目安が載ってるにゃ。
一方、今回のトラキチの場合、「五分刈りでお願いします」と、オーダーしたところ、床屋さんは、
「五分刈りだと、1.5センチくらいになりますよ。それでいい?」
と、確認してくれたにゃ。
なので、まず結論からいうと、上の写真のトラキチの頭は「1.5センチ刈り」になってるにゃ。
逆にいうと、「1.5センチに刈ってください」で、出来上がるのが上の写真のような頭にゃ。ご参考ににゃ。
ちなみに、下の写真のとおり毛を一本引っこ抜いてみると、たしかに1.5センチくらいになっているのがわかるよにゃ。
なお、五分刈りの「分」とは、基本、尺貫法でいう「分」のことをいうにゃ。「寸」の1/10にあたるにゃ。なので、1分はほぼ3.03ミリメートルにゃ。
すなわち、5分とは15.15ミリのこと。「5分刈り=1.5センチ刈り」で、言葉としては正解にゃ。
あれ? じゃあ、さっきの Wikipedia に載っている目安って変にゃない?
そうなんよ。「五分刈り=9ミリメートル」になっていたよにゃ? つまり、どうもこれ床屋さんによって違うらしいんにゃ。
なので、Wikipedia に載っている9ミリメートルくらいを「五分刈り」だと思っている人は、今回のトラキチの五分刈りだと「結構長いじゃん」――の認識になるみたいだにゃ。
面白いよにゃ。
特に、年配の床屋さんなんかには、おおむね仕事を教えてくれた「師匠」がいるから、
「どのくらいが五分刈りか?」
については、それぞれのお師匠さんから違った目安を伝承されていることも多いみたいだにゃ。
ちなみに、関東では「〇分刈り、〇厘刈り」と言ってるけど、関西方面ではこれが通用しないとも聞いてるにゃ。
こちらも Wikipedia から引用すると、以下のとおりにゃ。
近畿地方
1枚刈り :2mm
1枚半刈り:3mm
2枚刈り :5mm
3枚刈り :8mm
4枚刈り :11mm
5枚刈り :14mm
関西の人、どうにゃ? 正しいかにゃ?
それでも、上方は関東よりも大抵文化が緻密にゃから、
「いやいや、実は大阪と京都では違う。神戸も違う」
なんてこともあったりするのかもしれないにゃ。