さてさて、
今回は、おもいっきりの雑談です。
恥ずかしいんですが、最近、こんなことをしています。
「知り合いにツイッターの指導」
ワハハハ、ほんっとに恥ずかしい!
どう恥ずかしいって、僕自身、ツイッター始めたばかりなんです。
教科書買って。
操作の仕方さっぱりわからず。勉強しながら。
しかもですよ。
僕のツイッターときたら、開始2ヶ月経って、フォロワーさんまだ10人にも足りてないんです!
(このブログに連動していて、投稿記事へのリンクが流れるようになっているやつです)
こっぱずかしい!
なのに・・・それなのに・・・
「人気発信者を目指したい」という、僕より年上のおじさんのリクエストに応えて、
先日から先生やっちゃってます。
なぜ、そんないいかげんなことをやれているのかというと、今しがた触れた教科書もそうなんですが、
ツイッターでフォロワーを増やす方法とか、人気者になる工夫とか、ネット上にいくらでもノウハウってありますでしょ?
受け売りなんです。
全部、それらからの、う・け・う・り。
怖い話ですね。
教わっている方はそれをまったく知りません。
近ごろよく話題になる、「実力よりも勘違いさせる力」でしたか? それを実践しちゃっている感じです。
しかも、指導が功を奏してか、あっという間に僕の方がフォロワー数抜かれちゃいました!
あちらはきっと、今後も順調に成長していくような気がします。
ゆくゆくブログもやりたいそうです。とほほ・・・(抜かれそう)
さてさて。
ところで以上のことは、ほんの小さな、個人の趣味程度の出来事です。
でも、これこそがネット時代ですよね。
ホリエモンさんもいうとおり、大方の仕事のノウハウやナレッジなんて、ネットの上だけで、すぐに体裁程度には整っちゃうんです。
大事なのは拾う情報の見極めなんでしょうね。
見極めて、そしてそれをエラそうに人に教えるのならば、
カリキュラム(?)を上手に見繕ってあげる力。
きっとそれなんでしょう。(ハハハ、わずかな自慢かい)
そう思えば・・・
話がちょっとずれるのかも知れませんが、
ネット以前の時代の話で、思い起こすことがあります。
ワタクシ若い頃、一応「フィクサー」とよばれる方のお仕事を手伝っていたことがあるんです。
会社員時代。
二足のわらじで。
その人、すごい人でしたね。
どうすごいって、
本人、何の技術も専門知識も無く、何かの重要なポジションに就いた経験もないんです。
言ってしまうと、中身が無いんです。スッカラカン。
ところが、
芸能人、文化人、政治関係、企業関係・・・あらゆる人が列をなしてその人のもとに相談に訪れるんですね。
いやはや・・・
当時、僕が垣間見たその顔ぶれについてはいまも言えません。
皆さん存命で、
かつ、あまりにビッグネーム過ぎる方が、何人もいますので。
じゃ、どんな相談内容なのか?
基本的にはお金です。
さらには人です。
たとえば、
「こういう映画を作りたい!ついてはスポンサーを・・・」
なんて言って、超有名な監督がやって来るんです。「超」です。
「こういう本を出したい!ついては出版社の紹介を・・・」
なんて言って、日本中のだれもが知っているビッグタレントさんが来るんです。「ビッグ」です。
え~!
こんな有名な人でも、お金やツテには苦労するんだ!
と、本当に目からウロコが落ちました。
もちろん有名じゃない方も来ました。
目立つ発表の場が欲しい、まだイマイチ売れていない芸術家や、
やはり本を書きたい企業幹部さん、
開発した商品を箔のつく場所にどうしても並べたい業者さん、
人脈がほしい政治家志望・・・
そんなさまざまな客の望みを聞き、
もちろん相手の人物も確かめたうえで、
お金を出してくれそうな人、力になってくれそうな人と結び付ける~フィクスするのが、そのフィクサーさんの役目でした。
とにかく、繰り返しますが、
本人の中身は(失礼ながら愛を込めて)空っぽ。
なのに、
「この人ならきっと誰かすごい人を紹介してくれるだろう」
「この人が連れてくる人ならきっと安心だろう」
紹介を頼む側、される側双方の不思議な思い込みの上に存在が成立しているという、
まさに「実力よりも勘違いさせる力」の人でした。
「僕は字義どおりのフィクサーをやってるんだよ。怪しい黒幕という意味のフィクサーなんかじゃない」
なんて、よく言ってましたね。
紹介が実り、成功した人からの礼状を
照れくさそうにたまに見せてくれました。
一方で、
「あの人の正体知ってる?」
「収入源は?」
「あの件で動いたのあの人?」
僕は何度か尋ねられましたが、もちろん完全にノーコメントで通しました。仁義です。
このまま「墓場まで」のこともいくつかあります。
と、いうわけで、
話が妙に膨らみましたが、
僕が、
「ネット時代になって、クリエイターはやっと市場の前に解放された」
「なので競争は無限に苛烈だけど、半面、かけがえのない自由を手に入れた」
くりかえし、そう礼賛している理由のひとつには、この芸能・文化系にやや強かったフィクサーさんのそばで、面倒くさい世界をいくつか見てきていることが挙げられます。
人が、才能や創造を世に問おうとした場合の、当時は当たり前だったとても面倒くさい、人間絡み、思惑絡みの世界・・・。
たとえばある日のこと。
当時、よくドラマにも出ていた人気俳優さんが、
「もうテレビからはフェードアウトして、新しい仕事にチャレンジしたい。でもウチの事務所にはいいツテがないので・・・」
と、マネジャーさんを伴ってフィクサーさんを訪ねて来ましたが、
現在ならば何のことはないんです。
事務所側オーケーの話なんですから、ひと言ツイートでもすれば、その希望や夢は一気に世のなかに知れ渡る―――
と、いうことです。
おそまつ。
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(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんより)