日本人の年齢について・・・
これ、一昨年かその前の年くらいに、ある講演で聞かされた話です。
まとめるとこんな感じです。
・「年齢」に関するいまの社会認識は、実は人生50~60年といわれていた時代にイメージされたものが多い
・現在の人生80~90年といった時代においては、これにある換算式をかさねて考えた方がしっくりする
はてさて。どういうことかというと・・・
論者曰く、
「実年齢を1.6で割って、1掛けろ」と、いうのです。
たとえば32歳。
1.6で割ると、20という数字が出ますね。
これに1を掛けると、当然ですが数字はそのまま20です。
要するに年齢を1.6で割ればいい。
「1掛けろ」は、語呂がいいのでくっついているといったところでしょうか。
32/1.6=20 です。
すなわち、現在の32歳というのは、人生50~60年時代の認識における20歳くらいと同等に思えばいい、と、いうことです。
なんとなくこれ、結構しっくり来ませんか?
ちなみに同じ換算でいくと、実年齢50歳が約31歳。
64歳が40歳になります。
もっとも、そのまま続けていくと、70歳が約44歳になってしまうということで、この辺からはちょっと無理が生じる感もありますが(将来は無理でなくなるかもしれません)、
昔の35歳 = いまの56歳 (56/1.6)
と、考えると、
実は35歳で死んだ伯父がいる僕などは、まさにしっくり・バッチリのイメージどおりです。本当に大人で親孝行なおじさんでした。
65歳定年制、なんてのを布いている会社がたくさんありますね。
上記で換算すると、約41歳定年制です。
よく話題にあがる「生産年齢人口」というやつ。
15歳以上65歳未満の人口を指していますが、こちらは実質「9.4歳以上40歳まで」ということになります。
「近ごろの新卒は教育に手がかかる」って?
あたりまえでしょ。14歳程度なんだから(22/1.6)。なんで慌てて採っちゃうの?
ただし、人間って、年をとるほどに多様さを増しますので、僕の見える範囲の中でも、50半ばくらいですでに昔どおり「現役は厳しくなっているな」と、思われる人もいます。
「年齢で輪切り」というやり方自体が、難しくなっているということでもあるんでしょうね。
おそまつ。
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(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんより)