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「敷金」が返ってこないのはなぜ? それは大抵、真面目なあなたのせいではないんです(笑)

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こんにちは!

今回は不動産説教シリーズです。

 

「『敷金』が返ってこないのはなぜ? それは大抵、真面目なあなたのせいではないんです(笑)」

・・・タイトルの最後に(笑)をつけてみました。

 

今回は若干くだけた感じで、肩の力を抜いて、このことをお話ししてみます。

 

退去時が超心配!な入居者さん

 

数年前、賃貸物件の仲介を僕がやっていた頃、とても心配性なお客様がいらっしゃいました。

 

ご希望の物件を見にお連れしたところ、

「退去するとき、管理会社にあれこれ言われて、クリーニング代とか部屋の修理代をどっさり取られるんでしょ? きっと取られる。間違いないんだ。どうにかして!」

 

どうにかするもなにも、そんな未来の話・・・

 

そこで、

「誤解を避けるために、せめてしておくとよいことはアドバイスできますよ」

と、お答えしました。

 

「え、何? それ、何?」

 

「お部屋にお引越し荷物をまだ搬入していない状態、つまりいまのこの状態で、お部屋に汚れや傷が見つかったら、写真を撮っておくんです。退去時に管理会社から指摘を受けたとき、入居前からあった汚れや傷だと主張するための根拠になりますから」

 

すると、そのお客様、

早速スマホを取り出しました。

「この部屋、気に入ったから住むかもしれない。いますぐそうしておく」

とのこと。

 

それからおよそ30分くらいの間・・・

3DKの室内という室内、くまなく歩き回り、這い回り、合計100枚以上もの写真を撮られていましたね。

 

なお、写真100枚は極端ですが、以上は、一応どなたにもおススメのトラブル予防策です。

 

はじめから「敷金は一部返さない」契約が増えています

 

さてさて、 

そういうわけで、賃貸住宅に入居されている方であれば、誰でも心配な、お部屋のクリーニングや原状回復にかかわる「退去時の請求」なんですが、

 

最近は多くの管理会社や大家さんが、

あらかじめ、

「退去時は基本〇〇円をクリーニング代としていただきますよ」

「〇〇円、壁紙、畳交換代としていただきますよ」

などと、契約に盛り込んでしまっています。

つまり、敷金が設定されているのであれば、最低必ずその金額は敷金から差し引かれてしまいますよ、と、いうことです。

 

そして、こうした条件を設ける管理会社や大家さんは、僕の見るところ(首都圏)、どんどん増えていく傾向です。

 

しかも、気をつけてくださいね。

広告からは、その旨の表示が漏れていることもたまにあります。

契約書にハンコをつく段階になって、

「え!聞いてないよ!」

と、いうことになるケースもあるわけです。

 

ともあれ、理不尽ですよね。

 

これって、部屋をきれいに使う人も、そうでない人も、構わず一網打尽の仕組みです。

なんでこんなことに・・・?

 

プロの側から見える、理由のひとつをお話ししましょう。

 

汚部屋とキレイ部屋の差がすごい!

 

実は、差がすごいのです。

何の差?

 

部屋をきれいに使う人と、汚く使う人の差です。

 

賃貸の仲介をしていると、たとえば、同じマンションやアパートの別々の部屋を同時に扱うことなど、よくあります。

 

同じマンションやアパートですから、建物の築年数、お部屋の経年は一緒です。

 

ところがところが・・・

 

空室となったばかりの両方を覗いてみると・・・

 

方や、得体の知れない悪臭が耐え切れないほどに漂う、傷や汚れも無数の汚部屋。

 

方や、スッキリ、ほとんど掃除の必要もないでしょうという感じのキレイ部屋。

 

すさまじい落差を経験させられることがあります。

 

そして、この汚部屋の方に、

管理会社や大家さんは、多額の費用を注ぎ込んで、

なんとか次の入居者さんを確保できるよう、回復をはからなければならないんです。

 

その費用・・・って、

大抵、預かっている敷金じゃ間に合いません。へたをすればその数倍。

 

それでも、

「敷金1円も返せません」とか、

「上乗せして費用請求します」

と、やれば、トラブルにもなりがちで、そういう方向は避けたい管理会社や大家さんもいまは多いんですね。

「言い合いになったら面倒。ストレス、時間、かえって無駄だ」

と、いうことです。

 

そうなると必然的に・・・

しわ寄せは、部屋をきれいに使う真面目な入居者さんの方に行ってしまいます。

 

いつ生じるかわからない汚部屋に対し、管理会社や大家さんとしては、なるべく対策資金を積み上げておきたい。

そこであえなく、

几帳面さんも、マジメさんも、

さきほどの「一網打尽」に、理不尽にも巻き込まれてしまうというわけです。

 

部屋を汚さないばかりか、タバコも吸わない。マメに掃除もする。

なので、3年、4年住んでいても室内はピカピカ。

クリーニングなんて、大家さんが市販の洗剤を使って半日で済ませられちゃいそう・・・

 

そんな人にも、契約は容赦なく適用されるというわけです。

(個人の大家さんなんかだと、申し訳ないということで、この部分だけ契約撤回される方もたまにいらっしゃいます)

 

不公平ですよね。

不公平ですが、もって瞑すべし。

こうした不公平こそ、むしろ社会の自然なありようだということもいえるでしょう。

 

ちなみに、ですが、

お部屋をさんざん汚し、傷つけてしまう人・・・

「それってオレだ」

「ワタシだ」

と、気づいている人、実はかなり少ないんじゃないかと僕は思っています。

 

これって、多分、わからないんです。

当人は、ごく普通に暮らしているつもりなんです。

 

マンションやアパートの階段をガンガン踏みしめて歩く足音のうるさい人もそう。

ドアをやたら激しく開け閉めする人、みんなそうですね。

 

大抵、本人はそのことに気づいていませんでしょ?

 

言われてみて、はじめてびっくりするんです。

 

そして、たまの実家に帰ってみる。

「あ! 足音デカいのって、オヤジもおふくろもそうだ。だからオレもなのか・・・!」

 

以上、

「敷金」が返ってこないのはなぜ? それは大抵、真面目なあなたのせいではないんだというお話のまとめです。

 

おそまつ。

 

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(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんより)