週に一度の銭湯通いで、カラダも気持ちもリフレッシュしているトラキチ。今回はスーパー銭湯の話をするにゃ。
街なかにあって、規模の小さな、昔ながらの「銭湯」だけでなく、いわゆるスーパー銭湯もトラキチはたまに利用するにゃ。
そこでいうと、スーパー銭湯には、普通の銭湯に比べていくつか気になる点があるんよ。
何にゃと思う?
それは「不潔感」だにゃ。
意外にゃろ?
基本、ピカピカできれいな、清潔そうな施設が、スーパー銭湯には多いもんにゃ。
ところが……
普段、普通の銭湯に通うトラキチのような者の目から見ると、スーパー銭湯には、実のところ、あちらこちら不潔感が漂うんよ。
「おい、これヤバいにゃ」
と、いう感じの。
決して、スーパー銭湯をディスりたいわけではないんにゃけどな。
でも、感じてしまうものは仕方がない。
さっそく挙げていくにゃ。
入浴途中でトイレに出入りする客が多い
いきなり「あっ」と思ったにゃろ?
「そういえば!」って。
そうなんよ。スーパー銭湯って、入浴してる途中でトイレに出入りする人がすごく多いんよ。
もちろん、入浴中、裸のままで用を足してしまえるトイレは普通の銭湯にもあるぞ。脱衣所の隅の方に、ちょこっと控え目に扉があったりするよにゃ。
ただし、普通の銭湯では、それを利用する人ってほぼ見かけないんよ。なんで、ある意味子ども用だよにゃ。
「パパ、おしっこ!」の時の。
しかも、大人が急にそれを利用せざるをえないようなことがあっても、普通の銭湯というのは、浴室内が狭く、そこにいる8~9割以上がつねに常連客にゃ。
つまり、衆人環視の環境にゃ。
なので、トイレから出てきたまま、下半身を洗いもせず湯船にドボ~ンなんて、よほどのマナー知らずでもなければ、とてもやれたものではないにゃ。
ところが……!
スーパー銭湯だと、これが気兼ねなく(笑)可能なんよ。
なんでって、衆人環視どころか、スーパー銭湯の浴室内ときたら、まるで高速道路のパーキングエリアみたいに、いつ行っても見ず知らずの人ばかりにゃ。
なので、トラキチのたまに行くスーパー銭湯でも、入浴中に浴室内から出て行き、素っ裸で大小用を足して、また浴室内に戻ってくる人をよく目にするにゃ。
でもって、そんな人が、みんなちゃんと洗い場でお尻や前の方を洗ってから、湯船に浸かってくれているのか?
広すぎてわからないんよ! スーパー銭湯では……
人も多すぎてわからないんよ! スーパー銭湯では……(涙)
なんたって、普通の銭湯に比べて湯船の種類も多く、中には「寝ころび湯」でホントに寝入っちゃう人もいたり、浴室内での滞在時間が長くなりがちなスーパー銭湯にゃからな。
トイレの近い人など、必然的にこの「途中でトイレ」の用に迫られやすいということも、そもそもの懸念材料にゃ。
洗い場で洗濯や不潔な行為を行いやすい
洗い場で下着や靴下の洗濯……
普通の銭湯でやったら、周りからは一目瞭然。即、フロントに苦情が行ってしまうにゃ。(昔だったら怖い常連さんにドヤされてしまう)
にゃけど、そんな行為も、スーパー銭湯では残念ながらたまに見かけるんよ。
なんでって、他人の目が届きにくいつくりになった洗い場が、大抵のスーパー銭湯にはあるからにゃ。
端っこのつい立ての陰で、あの人何をしているんにゃ……?
そんな風に気になる環境が、多くのスーパー銭湯にあふれてるよにゃ。
湯船もそうにゃ。
三方仕切りに囲まれたようなかたちのジェットバスや、大きな岩陰のある露天風呂……
悪意の人物がひっそりと隠れてしまえば、そこで何をされたってわからない……と、いったところにゃ。
「黒」い湯船では、お湯の汚れを把握できない
スーパー銭湯では、湯船は黒っぽい色をした石材なんかで造られていることが多いよにゃ。
これ、お湯の汚れが見えにくいんよ。
一方で、湯船が明るい色だと、今度はお湯の方が濁っていることも多いよにゃ。温泉風に。いわゆる濁り湯。
すると、やはりこちらも汚れが見えにくい……
つまりは、どの湯船も、とにかく汚れが見えにくいことが、普通の銭湯に対してスーパー銭湯の多くが持つ特徴といえば特徴にゃ。
もっとも、白色系、あるいは水色系のタイルなど、明るい色の素材で出来た湯船が多い普通の銭湯でも、いまはジェットバス化していることがほとんどにゃ。お湯は常時激しく攪拌されてる。
なので、こちらでも、汚れは昔に比べて格段に目立ちにくくなってはいるんよ。
とはいえ、それでも、黒っぽい湯船や濁り湯というのは、汚れの見えにくさにかけては別格にゃ。何かが浮かんでいても、お湯の中を漂っていても、まず見つけることはできないにゃ。
ちなみに、普通の銭湯では、髪の毛なんかが湯船に浮かんでいると、誰かがサッとすくって外に流し出すことがよくあるにゃ。それは昔からの変わらぬ銭湯の風景にゃ。
にゃけど、スーパー銭湯では、それを進んでやろうと思っても、とにかくモノが見えないんで、なかなか出来たものではない、と、いうことにゃ。
想像したくない禁断の行為
さてさて。
随分とスーパー銭湯をディスってしまったにゃ。経営者さん、ホントにごめんなさいにゃ。
そのうえで、憎まれついでにいうと、トラキチはスーパー銭湯の湯船に浸かっていて、ときどき思うことがあるんよ。
それは、こんなことにゃ。
「真っ黒い湯船や、濁り湯の中では、ワルガキや、酔っ払いや、非常識な大人がおしっこするのも、決してバレる心配もなく、やりたい放題だよな……」
そこで、最初のところに話がつながるにゃ。
「スーパー銭湯では入浴途中でトイレに出入りする客が多い」
「長時間の浴場内での滞在も、それを生んでいるひとつだろう」
露天の寝ころび湯で寝入ってしまい、すっかり体を冷やしてしまったズボラなおっさんが、
「小便したいけどトイレに行くの面倒くさいな~」
そんな調子で、何食わぬ顔でそばの湯船に忍び込み、そこで禁断の行為をやらかしてはいまいか……?
スーパー銭湯では、そんな事件が実際に起きている確率は、きっと普通の銭湯の何倍も、何十倍も高いにゃろうな……
と、トラキチはよく思ってしまうというわけにゃ。
窮屈な普通の銭湯のメリット
ともあれ、そんなスーパー銭湯に比べて、普通の銭湯ってとても窮屈なんよ。
常連さんが多いから、通っていると見知った顔も自然に多くなる。
そのことによる「衆人環視」または「周人監視」の環境が、ある意味とても窮屈ではあるんよにゃ。
にゃけど、その窮屈さが、実は大事なことに作用していて、不潔になりがちな場所でのせめてもの清潔さの維持、という効果も生んでるんよ。
つまり、客がお互いのマナーを注視し合ってる。
にゃけど、それに慣れると、安心感が生まれてくるにゃ。