賃貸住宅の大家さん、夏は時間をつくって、あなたの抱えている空室にGO!です。
管理会社の仕事っぷりがわかりますから。
なぜって、
大家さんは、管理会社に対して、入居者が住んでいる部屋の管理だけ任せているのではありませんよね?
空室の管理だって任せているはずです。
空室を見に来た入居希望者さんに、「この部屋にしよう」と決めてもらえるよう、管理会社はつね日頃から空室管理もきちんとやらなければなりません。
ところが、ダメな会社は、ここでボロを出します。
いつ出すかというと、夏に出すんです。
僕のように専業で仲介をしていた側からはそれがよく見えるという今回のお話です。
デキる会社だな、と普段から感じさせられる会社の管理物件は、夏場に見に行くとキレイです。
どうしてかというと、基本、不動産関係の仕事って、夏はヒマですからね。
デキる会社は余った時間を無駄にせず、それを有効活用するんです。
空室をマメに掃除してくれるんですね。
ところが、ダメな管理会社は、暇になれば遊んでます。
空室をほったらかすんです。
なので、二流、三流の管理会社が管理する夏の賃貸住宅の空室では、よく2つのことが起こります。
ひとつはクモです。
蜘蛛の巣の発生です。
もうひとつは悪臭です。
排水管が原因です。
典型的なケースを挙げましょう。
まず、
空室ではキッチンなどの排水口に水が流れる機会が基本ありませんので、排水管のトラップに溜まった水が乾きやすくなります。
夏はこれがあっという間に乾きます。
すると、下水の空気が上がってくるようになるんですね。部屋まで。
プンプン臭い出します。
臭いを抑えるフタの役目をしていた水が消えることによって、これが起こるんです。
すると大抵、部屋を小バエが飛ぶようになります。
下水管からはるばるのぼってきたり、排水管内で繁殖したり。
そんな状態になると、次に現れるのがクモです。
小バエを狙い、餌にしようとやって来るんですね。
僕の見るところ、換気扇や通風口が、彼らの主な侵入ルートです。
クモが巣を張って、小バエを捕まえるようになると、その直下の床には小バエの死骸が溜まります。
体液を吸われて干からびたハエのミイラですね。
散乱します。
最悪、黒い粉みたいなのが、あちらこちらに溜まります。
と、いうわけで、
以上で、悪臭、小バエ、蜘蛛の巣、死骸の4点セットがそろった、夏のイヤ~な空き部屋が出来上がりです。
こういう状態だと、女性はほとんどその部屋を選んでくれなくなります。
男だってもちろん嫌がります。
なので、こんなことにならないよう、夏の空室では(他の季節もそうですが夏は特に)、ときどきマメに水道の蛇口をひねり、水を流してやることが大事なんです。
キッチン、洗面台、お風呂の排水口、洗濯機用の排水口も。
デキる管理会社はそれをしますし、デキる大家さんも自ら上乗せしてそれをします。
ともあれ、大家さん、夏はあなたの空室へGO!
不幸にして蜘蛛の巣が張っていたら、自ら掃除をしておきましょう。
余談ですが、
面白いのは2月、3月といった頃です。
夏場はちゃんと仕事がデキていた管理会社の物件なのに、行ってみると、掃除が全然行き届いてなくて床なんかもホコリだらけ。汚~いことがよくあるんです。
理由は簡単。
部屋探しのお客さんが大勢動くピークの季節なので、手がまわらないんですね。さすがのデキる会社さんであっても。(委託先があってもそっちだって忙しい)
ハイ、すると大家さん、どうすればいいか、答えはわかりますよね?
アナタが行くんです。
床を拭きに。
この時期は。
管理会社は大家さんの片腕ですが、どんなに優秀であっても、両腕・両足すべての代わりにはなかなかなれないということです。
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