夏至は日の沈むのが一番遅い日じゃありません。その日は遅れてやってきます。
夏至の1週間くらいあとですね。
夏至は、日の出から日の入りまでの時間が1年中でもっとも長くなる日であって、日没がもっとも遅い日ではありません。
これには、地球の公転軌道が楕円であることなど、かなりややこしい理由があります。
ともあれ、夏至は、太陽の南中時刻が日々遅くなっている時期に訪れます。
そんな時期に少しの間乗っかるかたち(という表現でいいのかな?)で、夏至が過ぎた後も、日の入りは少しづつ遅くなっていくというわけです。
では、今年(2019年)のもっとも日没が遅い日はいつになるのか?
調べてみましょう。
そんなときはこのサイトです。
地域を「東京」で入力。出ました。
今年は、6月29日が、もっとも日の入りの遅い日です。
時刻は、19時01分28秒です。
僕は日の長い季節が大好きなので、この日は勝手に祝日ですね。
缶ビールでも開けて、祝うことにしておきましょう。
ちなみに、当日の日の出は何時かというと、
朝の4時27分01秒ということになっています。
今年、日の出がもっとも早かった6月13日および14日(4時23分57秒)に比べると、すでに3分ほど遅くなっていますね。
つまり、夏至は日の出が一番早い日でもありません。
ところで、
「4時半を回る前に日の出。さすがにこの時期は早いな~」と、
以上を見て思いますでしょ?
よかったら6月の北海道に行ってみてください。
それも、なるべく東の方。
夜中の3時過ぎから空が白み始めます。
白夜の国にいるみたいな気分が味わえますよ。
たとえば、上記のサイトに「羅臼」と入れて計算させてみます。
知床半島の羅臼です。
すると、
今年一番早い日の出は、6月16日ですね。
時刻は、3時34分40秒です。
「知床旅情」という古いヒット曲がありますね。
その歌詞に、はるかクナシリに白夜はあける ―――と、いうくだりがあります。
これって、現地にいるとさほど大げさにも思えないんです。
キャンプなんかして朝を迎えると、どこか神秘的な感じにもなりますね。
「おお、アイヌモシリの朝よ―――」
(静寂なる人間の大地の朝よ)
野宿派のツーリングライダーに、そんな経験をしている人は多いんじゃないでしょうか。
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