皆さんの地域の七夕(たなばた)は、7月ですか? 8月ですか?
7月だと7月7日か、その前後あたりに、
8月だと8月7日か、その前後あたりに、
商店街の七夕まつりなんかが行われていることでしょう。
本当の七夕は旧暦7月7日です
とはいえ、本当の七夕は、
7月7日と決められているのでも、8月7日と決められているのでもありません。
こういうと語弊があるんですが、
正しくは、
旧暦の7月7日が、本物の七夕の日です。
言い換えるとするならば、「伝統的な七夕の日」ですね。
一方、
われわれが普段見ているカレンダーは、新暦のものですね。
旧暦と新暦とでは、毎年、日付のズレが長くなったり、短くなったり、一定しません。
旧暦の7月7日は、その年によって、
8月の終わり頃になったり、はじめの頃にやってきたりします。
もちろん半ばだったりもします。
まれには、7月31日にまで早まったりもします。(僕が調べた限りでは)
たとえば、昨年(2018)は、8月17日が七夕でした。
今年(2019)の七夕は「新暦七夕」と重なります
そうした中で、
ときどき本物の七夕の日(旧暦7月7日)が、
現在、8月の七夕祭りがよく行われている8月7日に、ピタリと一致することがあるんです。
今年(2019)がまさにそうなんです。
旧暦7月7日が、新暦8月7日にあたっているんです。
なんとなく、いい年の感じがしませんか?
ついでにいうと、翌8月8日は立秋です。
なので、7日は「秋のイブ」ということにもなりますね。
なんだかますますいい感じですね。
大切な人と夕べを過ごす時の話のネタにしてください。(笑)
本当は月がきれいな旧暦の七夕
七夕といえば、誰もが子どもの頃から「織姫と彦星」の話に親しんでいると思います。
なので、
「雨が降ると天の川が見えない」
「天の川の水かさがふえて二人が会えない」
なんてストーリーにもつながっていきます。
ただし一方で、七夕の日って、本当は月のかたちがきれいな日なんですよね。
旧暦は、月の満ち欠けにカレンダー上の「月」を合わせていく、太陰暦をベースにした暦です。(太陰太陽暦といわれるものです)
そのうえで、
旧暦の7日というのは、夜空に、三日月型のクロワッサンくらいの月が浮かぶ日にあたるんです。
厳密な意味での三日月(旧暦各月の3日の夜の月)よりもやや太い、ぽっちゃりした感じの月ですね。
キレのよさでは1日前の6日の月の方が上ともいえますが、7日の月も、何やら愛嬌があってわるくはありません。
ちなみに、フランス語のクロワッサン(croissant)は、三日月を意味するんだと、日本ではよくそう紹介されています。
ただし、いまふれたように厳密な三日月だと、お店のクロワッサンに比べてかたちがスリムすぎます。
なので、「クロワッサン」は、ニュアンスとしては、もうちょっと太めの月のことを指しているのかもしれません。
残念ながら僕にはフランス人の友達はいませんが、チャンスがあったら尋ねてみたいと思っています。
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(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんより)