夏至は太陽の沈むのが一番遅い日じゃないんにゃぞ。その日は遅れてやってくるんにゃ。夏至の1週間くらいあとになるかにゃ。
夏至は、日の出から日の入りまでの時間が1年中でもっとも長くなる日にゃ。かといって、日没がもっとも遅い日であるというわけではないんにゃ。
これには、地球の公転軌道が楕円であることなど、かなりややこしい理由があるんにゃけど、ややこしいからここでは語らないにゃ。
ともあれ、夏至は、太陽の南中時刻が日々遅くなっている時期に訪れるにゃ。にゃので、夏至が過ぎたあとも日の入りは少しづつ遅くなっていくにゃ。
では、今年(2024年)のもっとも日没が遅い日はいつになるのか? つまりは、もっとも遅い時間まで明るい日はいつにゃのか?
調べてみるにゃ。
このサイトで調べられるにゃ。(カシオの「keisan 生活や実務に役立つ計算サイト」にゃ)
上のサイトで、たとえば位置を「関東」「東京」で設定して、6月10日から1ヶ月間のデータを出してみるよにゃ。
すると、6月23日から7月4日の間の日没が、19時01分台であることがわかるにゃろ?
そのうち一番遅いのが6月28日と29日の「19時01分28秒」にゃんか。
つまり、この両日が今年(2024年)、秒単位ではもっとも太陽が沈むのが遅い日にゃ。
一方、今年の夏至の日は6月21日にゃ。つまり、そこからは7~8日遅れになるわけだにゃ。
ちなみに、その夏至にゃけど、上の計算結果を見ると日の出は4時24分52秒になってるにゃんか。でも、もっと早い4時23分台が、6月12~14日に並んで見えてるにゃろ?
つまり、夏至は、1年のなかで日の入りがでもっとも遅い日でもなければ、日の出が一番早い日でもないということにゃ。
あくまで「日の出から日の入りまでの時間がトータルで一番長い日」が、夏至ということにゃ。
ざっと図にするぞ。
どうにゃ? これって、意外と知らない人が多いみたいにゃぞ。
ところで、「4時半を回る前に日の出とは! さすがにこの時期は朝が早いにゃ~」と、以上を見て思うよにゃ?
いやいや、4時半どころか!
6月の北海道にぜひ行ってみるにゃ。
北海道のなるべく東の方にゃ。夜中の3時過ぎから空が白み始めてびっくりするぞ。白夜の国にいるみたいな気分になるにゃ。
試しに、さっきのサイトに「羅臼」と入れて計算させてみ。知床半島の羅臼にゃ。
6月15日に、すごい数字が出てくるにゃろ?
なんと3時34分41秒の日の出にゃ。(2024年)
「知床旅情」って、古い歌知ってるかにゃ?
その歌詞に、はるかクナシリに白夜は明ける ―――と、いうくだりがあるんにゃけど、これって、現地にいるとさほど大げさにも思えないんよ。
キャンプなんかして朝を迎えると、早すぎる雄大な夜明けに、どこか神秘的な気分にもなってくるにゃ。
6月の夜明けが一番早い時期に、北海道の知床に行ってみる。白む空の下でコーヒーでも沸かして飲む。―――どうにゃ?
これ、トラキチのおすすめの旅のひとつにゃ。
(文頭上のイラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんからお借りしているにゃ!)