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自己分析でタグ付けするほど、キミは小さくなっていっちゃうかもしれにゃいぞ!

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トラキチは、昔、結構有名な会社で仕事してたにゃ。そこで働いていたのは優秀な人ばかりにゃったぞ。ひとり、トラキチを除いてにゃ(笑)

 

その会社で、トラキチは、何人かちょっと変わった人に出会ったにゃ。Aさん、Bさん、Cさん、Dさん… 懐かしい人を4人紹介するにゃ。


まず、Aさん

 

男性にゃ。正確で緻密な仕事をする人にゃった。でも、会社の机の上は、いつもゴミ箱状態だったにゃ。ものを片付けられないんよ。手づかみしちゃいけない食べ物を無意識に手づかみで食べる変な癖もあったよにゃ。よく上司に叱られてたにゃ。

 

それでも、専門知識がものすごくて、周りにいつも頼られてた。いまは独立して、優雅に都心一等地のマンションで暮らしているにゃ。誰もが知ってる、東京の三田にある私立の名門大学卒にゃ。


Bさん

 

女性にゃ。論理的で、真面目で、しかも思ったことを口に出さずにいられないんにゃ。なんで、会議中「やっぱり私納得できない!」なんて、しょっ中ちゃぶ台返ししてたよにゃ。

 

以心伝心に弱いんよ。周りの空気がいまいち読み取れにゃい。先輩に「それ、みんなわかってることだから」って、よくなだめられてたにゃ。

 

独立して会社をつくり、成功したと聞いてるにゃ。本屋さんで著書を見かけたこともあるにゃ。日本最難関の国立大学卒にゃ。


Cさん

 

男性にゃ。仕事中、ストレスがたまると、いきなり叫ぶ癖があったよにゃ。10メートルくらい離れた席にいたトラキチも、よくびっくりさせられたもんにゃ。にゃはは。

 

しかも、この人、モノを丁寧に扱えないんよ。トラキチが貸した紙資料が、1週間でグニャグニャのボロボロになって返ってきて、唖然とさせられたこともあったにゃ。日本で2番目の難関国立大卒にゃぞ。

 

その後、転職して、結構知られた会社の役員になっているのを見たよにゃ。大したもんにゃ。


Dさん

 

男性にゃ。この人、話していると、なぜかあごを段々と後ろに引きはじめるんよ。鋭い上目遣いで睨んでくるんよにゃ。不気味な癖にゃ!

 

つまり、第一印象はかなりヤバい感じの人にゃ。トラキチも最初はマジで驚いた。でも、実際は全然ヤバくなくって、優しくて、穏やかで、頭のキレる人なんにゃ。なんで、公益団体の世話人になっていたり、コンサルティングをしたり、かなり活躍しているにゃ。Bさんと同じ、日本最難関の国立大卒にゃ。


以上、

 

さて、トラキチの話したいことはこれからにゃ。

 

以上の4人の奇妙な癖や行動をトラキチが目の当たりにしていたのは、「発達障害」とか「ADHD」とかいった言葉が、まだ世の中に広まってなかった頃のことにゃ。

 

つまり、そういう「タグ付け」が、世間にまだ無かった頃のことなんにゃ。

 

そして、これ、とても大事なことだと思うんにゃけど、この4人、当時、揃って、自分が普通の人と比べて「変」だって、自覚してなかったよにゃ(笑)

 

ここ、ホントに大事だと思うから、繰り返すにゃ。

 

「彼らは、当時、自覚していなかった。自分が だとは!」

 

Cさんなんか、自分が仕事中に「アー!」とか「クハッ!」なんて叫んでいたこと、多分、いまも記憶にないと思うにゃ。あれは、要するに彼の呼吸の一部みたいなもんにゃった!(笑)

 

なので、トラキチは思うんよ。自己分析とか、わが子の資質はどのタイプとか、あるいは適性はどうだとか…言葉にしたり、紙に書き出させたりして、それを当人に自覚させるほどに、自覚した内側の小さな空間にその人自身が 納まって しまうことって、あるんにゃないかってな。

 

つまり、「変」な人に対して、「キミは変だ」とはっきりと自覚させることって、どうなんにゃろ? その人から未来を奪ったり、狭めたりする残酷な行為になっているのかもしれないなと、ふと思うよにゃ。

 

(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんからお借りしているにゃ!)