あなたのことを軽く見ている人
バカにしている人
興味がない人
大事にしていない人・・・
それは誰か?
答えは簡単です。
それはあなたに質問をしない人です。
あなたのことをこよなく愛してくれている、お母さんやお父さんのことを思い出してみてください。
あなたにかける言葉って、そのほとんどが「質問形」になっていませんか?
「手洗ったの?」
「寒くない?」
「何食べたい?」
「テスト、いつだっけ?」
「〇〇ちゃん、最近遊びに来ないね」
「大学、どうする」
「〇〇社、受けるのか」
「風邪、ひいてないか」
「そっちで地震あったみたいだけど大丈夫?」
「最近仕事の帰り遅いのか」
「お正月、こっちに来るの?」
「お餅、送ってあげるけどどう?」
大事な相手であればあるほど、その人に対する人間の言葉には、基本として質問形が増えるのです。
逆に、
「お願い~!これやって!頼りにしてるから」
・・・あなたはあまり頼られていません。便利な道具として、うまく動いてほしいと思われているだけです。
「これ、頼まれてくれるかな? ちなみに作業はどっちからやってもらったら楽だろう? Aが先かな? Bの方かな?」
・・・あなたは頼られています。ちゃんと質問形になっています。
上司とサシで飲んでいるとしましょう。
上司が理想を語り出しました。夢を語り始めました。社会への意見、世の中への批判を訴え始めました。熱くなってしまい、なかなか止まりません。
あなたは思わず、
「こんなに熱く語ってくれるなんて、僕はこの人に重んじられているんだ・・・!」
そんなわけありませんね。
逆です。
酔っぱらって、相手には語らせず、自分の言いたいことばかりを熱弁し続けるような醜態を晒してしまえるほどに、あなたの存在は、相手にとって軽いんです。
あなたが上司にとって気になる部下ならば、上司は、
「ところで、前から聞こうと思ってたんだけど、〇〇君はどうして工学系なのにこの会社選んだの?」
「将来、どんな方向目指してる?」
質問先行で、あなたに接してくるでしょう。
人間は、
愛する相手、尊敬する相手、頼りたい相手、興味ある相手、畏れる相手に対しては、
自分を知らせたい以上に、まず、相手のことを知りたいのです。
自分がドヤドヤ語るよりも前に、まず、相手の声が聴きたいのです。
なので、尋ねます。
必死に。健気に。
あなたに「質問をしてくる相手かどうか」は、あなたがその人にとって重い存在なのかどうかを量るとても重要な指標です。
あなたを・もっと・知りたくて・・・なんていうタイトルの歌(薬師丸ひろ子さん)も、昔ありましたね!
なので、互いのことをほとんど知り尽くし、すっかり会話の少なくなった夫婦でも、
妻が、
「ねえ、携帯いま替えた方が安いのかな? 来年?」
と、旦那さんに尋ねたり、
夫が、
「このシャツにこのネクタイ、ひょっとして合わないか?」
そんな質問をし合っているようだと、基本、仲よく長続きするように僕は感じています。結局のところ、お互い頼りにし合っているからです。
以上、僕は心理学など、勉強しているわけではありませんが、これまで見てきた多くの経験から。
「こんど飲みに行きましょう!」
・・・その機会はおそらく設定されません。
「こんど飲みに行きませんか?」
・・・ね! 本気ならば質問形でしょ?
以上、おそまつです。
(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんより)