「好きなことで生きていく」には2種類ある
好きなことで生きていける人生は幸せだよにゃ。
ただし、この「好きなこと」には2種類あるにゃ。
いまからそんな話をしていくにゃ。
1.その職種が好き
まずひとつ目は、その仕事、すなわち「職種」が好きなことである場合にゃ。
たとえば、
・野球するのが好きな人が野球選手になる
・絵を描くのが好きな人が画家になる
・歌を唄うのが好きな人が歌手になる
趣味と仕事の一致だにゃ。
要は、高いハードルを乗り超えて、その道のプロになって、お金を稼いで暮らせるようになることにゃ。
まさにこれこそが、誰にでもわかりやすい「好きなことで生きていく」だよにゃ。
ただし、中にはこんな人もいるにゃ。
「車の運転が何より好きなので、タクシードライバーになりました」
ハードルがそんなに高くないケースも中にはあるということにゃけど、多くの場合、好きな職種を自分の仕事にするのは大変にゃ。
でもって、それを続けていくのはもっと大変なことにゃ。
2.目標達成するのが好き
もうひとつの「好きなことで生きていく」はこれにゃ。
目標達成するのが好きなケース。
その人が好きなのは、仕事の種類にゃないんよ。
それは、あえていえばどうでもいいんよ。
なぜなら、その人が求めてるのは「目標達成」することなんよにゃ。さらには、そのための挑戦にゃ。
典型的なのは、連続起業家と呼ばれるような人にゃ。「シリアルアントレプレナー」なんていうよにゃ。
たとえば、トラキチが数年前に会ったある若い経営者にゃ。
一度、教育関連のビジネスで成功したあと、次には遺産相続の世界に新しい仕組みを広げようと、また会社を作ったにゃ。
にゃけど、この人、
「僕の根っからの趣味が、お年寄りの遺産相続をお手伝いすることなんです」
――そんなわけないにゃん(笑)
つまり、この人が好きなのは、繰り返すけど仕事のジャンルではないんよ。好きなのはあくまで目標達成すること。さらには、そのための努力と挑戦にゃ。
なので、これを好きなことで生きていくと表現する場合、さっきの「職種が好き」のケースとは多少本質が異なるよにゃ。
あるいは、かなり違ってくることになるわけだにゃ。
目標達成型は生きて行きやすい
そんなわけで、「好きなことで生きていく」には2種類あるにゃ。
君はどっちのタイプにゃ?
ともあれ、自分にどちらかの才能を感じるんにゃったら、ぜひとも、それを活かす人生に挑戦してみてほしいよにゃ。
ちなみに、いわゆる勉強が出来る子どもは、あきらかに2番目の目標達成型の能力を示しているよにゃ。
教科によって、面白かったり、つまらなかったりがあっても、それらをひっくるめて高成績をゲットする。つまり、目標達成することにモチベーションの湧く子がほとんどにゃろ?
であるからこそ、高い平均点が取れる。
――ここ、大事なとこだよにゃ。その子は高い「平均点」を取れるんにゃ。
そこでいうと、漫画の登場人物にゃけど、島耕作っているにゃろ?「課長島耕作シリーズ」の。
この島耕作なんて、完全に目標達成型のスターだよにゃ。任されるどんな仕事に対しても、つねにモチベーションいっぱいにぶつかっていける。
人生成功しやすく、生きて行きやすいのがこのタイプといえるよにゃ。
「職種が好き」型は生きて行きづらい
一方、生きて行くのがなかなかしんどいのが、「職種が好き」型の人たちにゃ(笑)
なにしろ、限られたことしか好きになれないのが、この人たちだもんにゃ。
その点、目標達成型は、何でも来いのスタンスにゃから、要は無限のポートフォリオを人生の中で組んでいる。
ところが、「職種が好き」の方は、要はルーレットの一点張りだにゃ。
その仕事に就けなかったら、それはすなわち悲しい挫折にゃし、たとえ就けたとしても、まともに食べて行けなかったらこれまた人生の挫折にほかならないにゃ。
ただ、なんとなく傍(はた)から見てて応援したくなるのは、目標達成型よりもこっちの人だよにゃ。
なぜなら、心配と応援は、気持ちの根っこが多分一緒のところにあるからにゃろうな。
さてさて。
そんなわけで「好きなことで生きていく」と、最近よくいわれるものには2種類あるとトラキチは思うんよ。にゃけど、人生一番面白そうでうらやましいのは、2種類両方とも才能として持ってる人だよにゃ。
たとえば、好きな職種をゲットして大活躍。引退しても、次には社会から頼まれた仕事に意欲を燃やせる。目標達成に満足できる。
本当の意味でのギフテッドな人生にゃ。
(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんからお借りしているにゃ!)