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気合の「五分刈り」と引き換えに、20分で大先輩の人生を語ってもらったにゃ

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上の写真、なんだと思う?

 

ガハハハ。このブログの作者の頭にゃ。つい先日、五分刈りに刈ってきたんにゃ。

 

刈る前は、耳が隠れるくらいのなんとなくかわいいヘアスタイルだったんにゃけどな。ばっさりと刈り上げたにゃ。

 

いわゆる床屋さんへ行くのは20年近くぶりにゃった。いつもはおしゃれな美容室で、ワックスなんかかけてもらったり、要はチャラチャラとキメてたにゃ(笑)

 

刈ってくれたのは、75歳を超えたベテランの理容師さんにゃ。刈るだけ。ほかは何もなし。20分でサッとやってもらったにゃ。

 

聞くと、「高校を出てから60年近くこの仕事をしているよ」とのこと。

 

しかも、そもそも育ったおうちが床屋さんだったそうで、「父親の命令で、実際にはもっと小さな頃から店の手伝いはしていた」んだそうにゃ。

 

「学校が休みの日は店で働かされるので、友達と遊べないのが悲しかった」

 

にゃるほどな〜。

 

やがて、高校を出ると、そのお父さんおっしゃるに「お前は当然だが床屋になるんだ」ということで、早速、別の店に住み込みの修行に出されたそうにゃ。

 

そんで、そこでも容赦なくこき使われたそうにゃ。

 

「休日は嘘でも用事をつくって朝から部屋を逃げ出さないとまずいんです。その家の家事の手伝いから、子どもの自転車の磨き上げまで、何から何までやらされるから」

 

なんとも理不尽な環境だったそうにゃ。

 

そんな経験があってか、「私は自分の子どもには仕事の手伝いはさせなかった」とのこと。

 

わかるにゃ〜。

 

この人が成人したくらいの頃から、世の中はそんな風に変わったはずにゃ。「子どもは学業優先。家業の手伝いをさせて時間を奪うなんて古い時代の話」と、いったところだにゃ。

 

でも、理容師さん、実はそのことをいまはちょっと後悔しているそうにゃ。

 

何でか?

 

「大学なんか出て、そこでいきなり社会の現実を知るよりも、私のように子どものうちから親の仕事を手伝うことで世間を垣間見ておいた方が、多分、心の準備も出来てよかったんでしょうね」

 

う~ん…そうか。

 

察するに、息子さん、就職に絡んで何か挫折があったのかもしれないにゃ。

 

さらに、人生の大先輩はこんなこともおっしゃってたにゃ。

 

「実は、私なんかまだまだで、80歳を超えている理容師もたくさんいるんですよ」

 

長く続けられる理由は、

 

「体を使う仕事ではあるけれど、力仕事ではないですから。動ける間はいつまでもやれます」

 

にゃるほど。

 

であれば、たとえば55歳の人がいまから学校に通って、理容を学ぶ。

 

卒業して、60歳になる前に仕事を始め、ほどなく一人前になる。

 

そして、85歳を超えるまでそれが続いたとしたら……

 

なんと、職歴30年近く。ひと昔前のサラリーマンの生涯労働期間に肉薄だにゃ!

 

「サザエさん」に出てくる磯野波平にゃんは、聞くところによると54歳の設定なんだそうにゃ。

 

これって、かつてはまさに肩たたき(勧奨退職)寸前の年齢にゃけど、これが設定された時代の感覚に縛られてると、ホントにこれからの人生ヤバいよにゃ。

 

54歳…それが80歳になる頃って、0歳の子が20代後半迎えてるんにゃぞ。

 

古いものの見方は、髪を五分刈りに刈るみたいにきれいさっぱり頭から洗い流しておかないと、マジいけないにゃ。

 

▼この話の続きにゃ

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