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小説には、途中途中に「ナビ」を入れてやると、もうちょい売れるようになるんじゃないかな?

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先日、このブログの記事を書くために、久しぶりに小説をひもときました。

 

小説というものを一冊まるまる読むのは、多分20年ぶりくらいのことです。

結果、生まれたのがこの2編です。

 

www.michikusakun.com

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この「ねじれた町」に出会った10代後半の頃というのは、僕はよくSFを読んでいましたね。

ロバート・A・ハインラインの作品が多かったように思います。

 

A・E・ヴァン・ヴォークトの「宇宙船ビーグル号の冒険」なんかも、まだよく記憶に残っています。

話の中に黒ネコの怪物みたいなのが出てきて、

「うわ~!こりゃ魅力的なキャラクターだな」

と、思っていたところ、あの安彦良和先生が、別のところでまさにイメージどおりの絵にしてくれました。

 

当時を知る人ならばご存知、「ダーティペアの大冒険」(1979年・文庫は80年の刊行)という日本の小説の表紙です。

この絵が欲しくて、ついついダーティペア~の方まで買ってしまいましたね。

 

ちなみに、怪物の名前は「クァール」です。

 

ダーティペア~に出てくるクァールは「ムギ」と名づけられていました。

 

なので、いいおっさんが黒ネコを飼っていて、ムギと名づけていれば、その人は1980年前後のSFブームを知っている人である確率が大です。

 

ところで、小説――特に外国小説などを読んでいて、僕にはよく困ることがありました。

 

読んでいる途中で、

「あれ? この人、どこで出てきた人だっけな」

 

「あ、この人Aさんのつもりで読んでいたけど、別のBさんだったか! さかのぼって読み直そう・・・」

 

人物とその動きの把握に混乱が生じるのです。

 

これって多分、かなり大勢の人にもあることなんじゃないでしょうか。

 

登場人物の名前が全部カタカナの外国小説や、似たような肩書の付く人名がどっさり出てきやすい歴史小説なんかで、昔はよく難儀しましたね。

 

しまいにはストーリーの把握までどこかで間違えていたり・・・。

 

そこで、小説好きの友人のひとりに、

「お前の場合、どうなの? この人誰だっけ・・・ってなっちゃうことない?」

と、尋ねたところ、

 

「しょっちゅうあるけど気にしないで読み進める」

との剛毅な答え。

 

その流儀はどうもオレには合わないな・・・と、ますます悩みが深まったまま、いまもそれっきりです。

 

そこで、思うんですが、

ライトノベルなんかには、よく挿絵が入りますでしょ?

 

小説・・・特に内容の面倒くさい、入り組んだ小説なんかには、挿絵のように、要所要所に「ナビゲーション」を入れたらどうなんだろう?

 

・登場人物Aは、ここまででこのように動き、いまこの状態にある

・Bは、いまどこどこにいて、何々を待っているところである

 

と、いったようなことが判るような、要は、読者を助けてくれるナビゲーションです。

 

それに目を通すことで、ストーリーを間違えずに把握できるような、

読者が整理をつけながら読み進んでいけるような・・・

 

そんな「ナビゲーション」です。

どうでしょう?

 

小説がもう少し売れるようになるんじゃないかな。そういうのがあれば。

 

もちろん、

「そんなの読者を愚弄する行為だ。王道じゃない」

と、いったおカタい意見も挙がりそうですが、

 

必要じゃない人は、当然ですが、そこは読まなければいい。

 

でも、そんな人でも、案外チラっと「ナビ」を見たときに・・・

「あっ、〇〇左衛門って、〇〇の息子じゃなく、〇〇の子どもだったか! 道理で流れが変だと思った」

 

・・・なんて、気付かされることもあるかもしれませんね。

 

おそまつ。

 

(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんより)