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昔、韓国の若者に叱られた話。「君、なぜ日本の国旗を掲げていないんだ!」

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昔、韓国の若者に叱られたことがあるにゃ。

 

何で叱られたのか?

 

ハタにゃ。旗のことで叱られたんよ。

 

すると、やはり旭日旗問題?

 

うんにゃ。そっちじゃない。日の丸にゃ。日章旗のことで叱られたにゃ。

 

ちなみに、向こうの発音で書くと日章旗は「イルジャンギ」。イルジョンギとも聴こえるけどにゃ。

 

ともあれ、トラキチは、韓国の25歳の若者に、イルジャンギの扱いについてお叱りを受けてしまったにゃ。

 

もっとも、トラキチの方も当時24歳にゃ。

 

なので、いっこ年上の先輩として、その人(李君といったにゃ)は、トラキチをたしなめたというわけにゃ。

 

場所は列車の中にゃ。走っていたのはオーストリアにゃ。90年代初めのこと。

 

トラキチはその時、大きなバックパックを背負って、片手にはトーマスクックの時刻表を握りしめながら、ヨーロッパ中を旅している途中だったにゃ。

 

ちなみに、当時、韓国以外の海外で韓国人に会うのって、かなり珍しかったんよ。

 

なんてったって、1989年になってからにゃからな。韓国で海外旅行が自由化されたのは。

 

もっとも、自由化されたからといって、韓国はまだいまほど豊かではなかったにゃ。普通の人が誰でも気軽に海外旅行できるようになるのは、もうしばらくあとになってからのことにゃ。

 

にゃので、トラキチがインスブルックの駅で出会った李君とその仲間の男女3人――計4名も、みんな公務と留学でヨーロッパに滞在している人だったにゃ。つまりエリートにゃ。

 

そんで、そのエリートたちに叱られたんよ。トラキチは。

 

一緒に乗り込んだウィーン方面行きの列車の中で。「お前はダメなヤツだ」って。

 

きっかけは、彼らのうちの一人の持つカバンに韓国国旗が貼られているのをトラキチが話題にしたからにゃ。

 

ちなみに、その旗、裏がマジックテープになってたにゃ。

 

それを見て、トラキチはこう言ったんよ。

 

「それ、発音知ってるよ。テグッキ(太極旗)でしょ?」

 

するとあっちは、

 

「へえ、お前よく知ってるな。すごい!」

 

と、そこまではよかったんにゃけど、向こうは、

 

「ところで、お前のイルジョンギ(日章旗)はどこにあるの?」

 

いきなりこう来たにゃ。

 

「え、持ってないよ」

 

「持ってない?」

 

「持ってないよ。君らはみんな持ってるの?」

 

「当たり前だろ! 国旗だぞ」

 

なんと、彼らはホントに全員持ってるんよ。マジックテープのやつを。

 

そのうえで、

 

「お前はダメだなあ。いま外国にいるんだぞ。国旗くらい持って歩けよ。日本人としての誇りはないのか!」

 

すっかり呆れられてしまったという顛末にゃ。

 

イヤハヤ、これにはまったくもって、何と返したらいいのか、

 

「次回はそうするよ...」

 

と、恐縮するしかなかったにゃ。

 

その後、彼らとは列車の乗換駅で別れ、トラキチはひとりザルツブルクへと向かったにゃ。

 

別れ際、みんなで写真を撮ろうじゃないかと誘われ、肩を組んで――というより、グイグイ強引に組まれて、トラキチも画面に納まったにゃ。

 

何だか団塊の世代的な濃いスキンシップを感じたよにゃ。

 

ちなみに、彼らもいまはいい年にゃ。ひょっとしたら、有名財閥だの政府だのの要職に就いていたりするのかもしれないにゃ。

 

――と、いうわけで、これ、ちょっと面白い話にゃろ?

 

かなり深い話といっていいかもしれないにゃ。

 

ちなみに、彼らのひとりは、なぜかおやつだとして「たくあん」を持参していたにゃ。もちろんトラキチも食わされたにゃ。

 

以下、おまけにゃ。

 

韓国「旭日旗はけしからん旗だ! オレの視界に掲げるな!」

 

日本「わかりました。それならもうそちらには行きませんから、安心してください」

 

韓国「おっ…おう、こ、来んのかい」

 

日本「行きません」

 

韓国「さ、さみしいな」

 

いつも思うんにゃけど、両国の間には、多分人情喜劇みたいなメンタルがいつも存在しているよにゃ。

 

(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんからお借りしてるにゃ!)