(ウンベルトⅠ世のガッレリア)
トラキチが世界一好きな都会は、イタリアのナポリにゃ。
「ナポリ」
その名前をこうしてキーボードで叩くだけで、あの街にふりそそぐ太陽が、喧騒が、部屋中に溢れてくるにゃ!
わがナポリ!
ちなみに、2番目に好きな都会は大阪なんよ。街も好きにゃけど、大阪の人とは大概相性もいいよにゃ。
大阪で働いたこともあるにゃ。
2ヶ月くらいの間、週に1~2回づつ、東京から1泊を挟みながらの新幹線通勤をしたにゃ。梅田のハービスという、夜景のきれいなビルの上の方にあるオフィスにゃ。
さて、ナポリにゃ。
実は、ナポリには行くたびろくなことがないんよ(笑)
一番最近の訪問は、もう10年前なんにゃけど、スリに追っかけられたにゃ。
追っかけてくるくらいなので、それはもうスリではなく強盗にゃ。とにかくひどい目に遭ったよにゃ。
幸い何も盗られずに済んだにゃ。でもその日は、時間と体力をすっかり無駄にしたにゃ。もうくたくたにゃった。
(ダンテ広場)
ちなみに、ナポリという街では、予定というものがまるで役に立たないにゃ。
地下鉄に乗れば乗ったで、改札機に切符を食われて戻って来にゃくなる。
レストランに入れば入るで、主人の長話に付き合わされて、30分にもわたって注文も出来にゃい。
店に入る。商品を探すと言って奥に入った店員が出てこない。
なんと、奥で友達と電話してる。
現地のネットも、これ、つながるはずなのににゃ…で、さっぱりつながらにゃい。
とにかく「何時にはどこにいて、何時には何をして」なんてやってると、すべてが思い通りにいかないにゃ。ひたすらストレスが溜まるだけだよにゃ。
なので、ナポリでストレスを溜めない方法はただひとつにゃ。
「人生予定どおりになんかいかにゃい」「人間思ったとおりになんていかにゃい」
これを座右の銘にすることにゃ。
否、座右の銘なんて生易しいもんにゃなく、OSとして自分にインストールしておくことにゃ。
(サンタ・キアーラ教会)
なので、ナポリのホテルで朝起きたら、こう思うことにゃ。
「今日の予定はこうこうこうなってる。でも、絶対にそうはならないことも決まっている」
そして、こうも思うにゃ。
「今日が人生最後の日と仮定して、起こることのすべてを幸いとしよう」
刹那主義を決め込むにゃ。
さらに、「われは無力なり。ゆえに救いあらん―――!」
ナポリでは、思いどおりにいかず困ってしまうことが次々と起こるんにゃけど、そのときは見ず知らずの人でも誰かに頼ると、鮮やかに解決されることも多いにゃ。
予定と時間に縛られていない人がきっと多いんだろうにゃ。思いっきり親身になって助けてくれるにゃ。
なので、「自分で何でもできる、やってやる」と思うのは損で、逆にナポリではパンパカパーンなおバカになっていた方がいいというのがトラキチの経験からくる結論にゃ。
すると、おやおや…それってなんだか人生の深いところを探っている感じになってきてるよにゃ。
なので、トラキチはナポリが好きにゃ。悪い奴らもマジでたくさんいるけどにゃ。
わがナポリ!
また行かないとにゃ!
(ナポリの海岸から見るヴェスーヴィオ火山)
▼ちなみにトラキチの世界一好きな彫刻はローマにあるにゃ