さてさて、今日は選挙の話にゃ。
テーマはこれ。
「われわれはなぜ変な議員を選んでしまうのか?」
変 な議員、多いよにゃ?
やたらとキレたり、セコかったり……まあ、あんまし例は挙げにゃいけど(笑)
でも、考えてみ?
あの人たちって、どんなに変でも、残念な人材でも、彼らを選んだ人がいるから、議会に出て来れるわけだよにゃ?
選挙で勝ってるわけにゃん。
選ばれてるわけにゃんか?
なんなら、われわれ 選 んでるわけにゃん。みんなで。彼らを。
なんでにゃ?
なんでにゃろ?
なんで、われわれは変な人を選んでしまうんにゃろ?
その理由は、トラキチの思うところ、大きく2つあるにゃ。
サクッといくぞ。
理由1.資質と要件の矛盾
われわれが変な人を選挙で選んでしまう理由。そのひとつはこれにゃ。
「資質と要件の矛盾」
政治家として、ちゃんと仕事するためには、おそらく一定の資質が必要だよにゃ?
それはどんな資質か?
人によっていろんな意見があるにゃろ。トラキチにも思うところはある。
ともあれ、どうにゃ?
キミがいま思い浮かべたその「資質」って、選挙には必要か?
多少必要だとしても、選挙に勝つのに無くてはならないものか?
イマイマ票を稼ぐために、無いと困るものか?
違うにゃろ?
必要ないにゃろ?
そう。そこにゃ。問題 は。
選挙に勝つ要件と、立派に政治家を勤め上げる資質というのは、多分一致しないんよ。
選挙に勝つ要件ってなんにゃ?
ひと言でいえば「名前」にゃろ?
名前が一般に広く知られているか、あるいは、一定支持層に深く浸透していること。本人の名前じゃなく、オヤジの名前って場合もあるけどにゃ(笑)
ともあれ、それって、政治家という仕事に必要な資質とは重ならないにゃんか?
たとえば、これ戦国大名で考えると分かりやすいんにゃけど、戦争に強いからといって、内政も上手いとはいえないよにゃ?
政(まつりごと)がダメな武士(さむらい)は、槍で大名になれたとしても、領国経営で挫折しやすい。
にゃけど、槍(いくさ)で結果を出さないと、大名にはなれにゃい。
選挙と政治の関係にも、おそらくそれってあるんよ。
つまり、資質と要件の矛盾。
「いい部下だったサラリーマンも、上司になればダメになったりする」
あるよにゃ?
昇進の要件と、上司に必要な資質の矛盾。
人間社会にありがちなこの 大前提 があるんで、われわれはつい、変な議員――政治家を選挙で選んでしまうことになるわけにゃ。
理由2.そもそも変な人しか立候補しない
理由の2つ目にゃ。
選挙にはそもそも「変な人しか立候補しない」と、いうことにゃ。
そうなると、変な人の集団から、その一部を選ぶことになるわけにゃから、当然、選ばれた人は「変な人」ということになるにゃ。
意味わからにゃい?
なら「変な人」という部分を言い直そうにゃ。
つまり、こういうこと。
選挙に立候補する人というのは、「選挙に出たい」人にゃろ?
生活やら、仕事やら、万難排してでも「議員になりたい」っていう人にゃろ?
しかも、そのための都合がつけられる人にゃろ?
その時点で、われわれとはもうかなり違ってるにゃんか。すごい 特殊 な人にゃんか。
つまり、選挙に出て、政治家になりたい人というのは、
「プロアイススケーターになりたい少年」
「プロゴルファーになりたい少女」
そんな人たちと実は同じにゃ。目指す夢のジャンルが一緒で、持ってる条件や環境も似た人びとの一団にゃ。
なかでも、とりわけ名誉と権力で自分が拡張された姿を見たい、自己実現欲の高い人が集まりやすい一団が、選挙の候補者たちともいえるよにゃ。(それが悪いとは言ってないぞ)
でもって、そんな狭っこい中から誰かを選ぶんにゃもん。
普通と違う人が選ばれやすいのって、要はあたり前のことにゃ。
ちなみに、以上のことをわかりやすく考えるには、裁判員のことを思い出すといいにゃ。
裁判員が、いまのようにくじ引きじゃなく、
「オレがその事件裁きたい!」
「裁かせてくれ!」
って、立候補した人から選ばれるんだと想像してみ?
「え~!」
と、思わにゃい?
「それってあぶない ! ヤバくない !?」
だよにゃ(笑)
にゃはは。
すると、アレだよにゃ。
逆に、議員も選挙じゃなく、裁判員みたいにくじ引きで選んだ方が、実はよかったりするのかも知れないにゃ。
(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんからお借りしているにゃ!)