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日本ラグビーの残念なところは、やはり「会社名チーム」のがっかり感だとあらためて思う

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さてさて。

一昨日(正しくは昨日11月18日0時からですね)は、久しぶりにラグビーの試合をテレビでじっくりと観ました。

 

「日本 対 イングランド戦」です。

前半の日本代表はとても圧していて、このままいけばもしや・・・!

 

ビッグニュースへの期待がググ~っと、高まりましたね。

 

でも、そうは問屋が卸しませんでした。

 

「15-35」での敗戦。

多分、力量どおりの結果になったんじゃないかと思います。

 

日本は後半、プレーの精度がなぜかあきらかに落ちました。

ただ、実は僕はあまりラグビーに詳しくないので、理由がよくわかりません。どうしてああなったんだろう?

 

ルールも、細かいところは半分くらいは知らないという状態です。

 

ラグビーの「残念」なところは、実業団色丸出しなこと

 

ラグビーに関しては、とても残念に思っていることがあります。

 

日本のトップリーグが、いわゆる実業団色丸出しの企業チーム対抗戦の雰囲気に、いまだどっぷりとアタマまで浸かっていることです。

 

アタマまでというのは言い過ぎですね。

もちろん、レッドドルフィンズの存在を知らないわけではありません。「日野レッドドルフィンズ」です。

ラグビー・トップリーグ発足16年目にして初めて現れた、企業名を冠しないチームです。

「新選組は歴史に名を残した。次は俺たちが名を残す!」

が、キャッチフレーズのレッドドルフィンズ。

 

でも、笑ってはいけませんが、

このドルフィンズ、以前は「日野自動車レッドドルフィンズ」ですからね。

 

そもそも会社自体が地域名(東京都日野市)を冠していたという、

「それって、さほどの英断とはいえないんじゃ・・・」

そんなカラクリです。

 

ともあれ、トップのリーグに集う国内トップの16チームが、ほとんどいずれも見渡すかぎり「会社名チーム」ということであれば、当然ですが、地域でのサポートの広がりなど、とても期待できるような体裁ではありません。

 

どんなに代表チームが強くなっても、来年のワールドカップがたとえ成功裏に終わっても、

とてもじゃないけれど、誕生以降のサッカー・Jリーグのような展開にはならない―――と、いうことになるんじゃないかと思います。

このままでは。

 

ノーサイドの精神・・・つったって、イングランドとアイルランドじゃ、その崇高さっていうのは果てしなく重いし、

たとえば静岡と浜松だと、まあまあちょっとだけ重いけれど、

会社名同士じゃさっぱり・・・。

イングランド VS スコットランドの百分の一程度の輝きも見せられないでしょ?

と、いうことです。

(ひどい言い様ですが、あくまで客席目線からはそんなところだと思います)

 

プロ野球は、実は最初の「つかみ」に成功していました

 

もっとも、ここで反論も出そうです。

「プロ野球だって企業名チームばかりじゃないか」

 

そのとおりです。

しかも、東北楽天も東京ヤクルトも、誰も「東北」「東京」とは呼びませんしね。

埼玉西武も「西武」です。

 

ただ、野球に関しては、僕にはヘリクツがひとつあるんです。

 

それは、こんなヘリクツです。

 

「プロ野球は、実は、始まった時はいまのようでもなかったんだよ」

「ほとんどのチームが企業名を付けない地域名のチームだったんだよ」

です。

 

そのことは、プロ野球の歴史をひもとけばすぐにわかります。

 

いまに残る日本最古のプロ野球チームは、現在も続く「読売ジャイアンツ」ですが、この球団、最初に出来た時の名前は「大日本東京野球倶楽部」です。

間もなく改称して「東京巨人軍」。

ちゃんと町の名前で生まれてきてるんです。

 

次に生まれたのが「大阪タイガース」こと「大阪野球倶楽部」です。

のちの阪神です。

 

その後も続きますよ。「名古屋軍」こと「大日本野球連盟名古屋協会」です。

いまの中日ですね。

加えて「東京セネタース」「名古屋金鯱軍」「大東京軍」・・・。

 

初のプロリーグである「日本職業野球連盟」が全7チームで発足した際、球団名に企業の名前が入っていたのは、いまでは想像もできませんが、なんと「阪急軍」こと「大阪阪急野球協会」だけでした。

 

ちなみに、僕はもちろん当時生まれていないので、肌での感覚というものはわかりません。

 

ただ、古い人の話を聞いても、おそらくプロ野球というのは、

わが町に球場のある、

わが町の名を冠する、

わが町のチームに、

地元ファンが熱烈に肩入れするかたちで、最初は人気に火がついていったように思われます。

名残がつよく残っていますよね。特に阪神と中日に。

 

なお、長くなるのでこまごま経緯は書きませんが、そうした地域名チームが先に一気に無くなってしまうのがパ・リーグなんです。

正確にいうと、まるで選り分けたように「会社名チーム」ばかりで、パ・リーグは発足してしまうんです。1949年に。(初シーズンは翌年)

 

僕は、このことは、その後の長い長いパ・リーグ人気低迷の歴史に、意外にカギとなる影響をおよぼしたんじゃないかと思ってますよ。

 

ラグビーは日本人の運動感覚に合っている?

 

僕は、ラグビーは、日本人の運動感覚にとても合ったスポーツじゃないかと思っているんです。

 

力と技・柔と剛による巧妙な駆け引き、絡み合いが見られること。

静から動への鮮やかな展開に妙味があること。

息詰まる「仕切り」の感覚が随所に味わえること。

 

どこか、相撲や野球のエッセンスをかけ合わせて、それを時間制の球技に仕立て上げたような感じのするところがありますね。

 

じわじわと陣地取りをしていくような要素もあり、農業的で、本来、サッカーやバスケットボールよりも日本人の感覚には合っているスポーツなんじゃないでしょうか。

 

それだけに、惜しいなあ。

地域密着の「Jリーグ」を育てられずにいるところが・・・

 

(東京の府中なんか、本来、サッカーでいえばレッズとアントラーズが同居しているような、ものすごいラグビータウンのはずなのに)

 

そんな印象です。

 

おそまつ!

 

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(イラストは「かわいいイラストが無料のイラストレイン」さんより)