川越駅からすぐの名刹 昭和生まれの本堂 お寺の名前は夫婦の法名 かわいい毘沙門天さん 平成生まれのさつまいも地蔵さま 10月13日は「いも供養」の日にゃ 境内を飾るオミナエシ 道路の向こうにたたずむ元禄の六地蔵 川越駅からすぐの名刹 ここは川越駅からす…
ナポリの南、あの「ポンペイ」を灼熱の灰にうずめた有名なヴェスヴィオ火山の裾を抜けると、ソレント半島が横たわっている。 その半島の南岸、断崖を削って進む狭い幹線道路は、ルパン三世がフィアットで疾走しそうな景色。 高所恐怖症の人は、車の窓を覗く…
日本の商船は、日の丸=日章旗をかかげて海をゆく。商船旗――Civil ensign が、日本の場合、国旗と同じであるからだ。 しかし、そうではない国もある。たとえばイタリア。国旗は緑・白・赤、おなじみの三色旗だが、船は少し違う旗を掲げる。 見ると、緑と赤に…
「もう我慢ができぬ」 男はそうつぶやいて立ち上がると、やにわにその顔を藍染の頬被りで隠し、家人や女中らに気付かれぬよう、ひそかに屋敷を抜け出た。 夏。うだるような暑さの夜。 伸びきった庭草が、周囲を蒸し殺さんばかりに青臭いニオイを辺りに放って…
(上の絵はamazonにゃんから引用にゃ) この前、高橋留美子にゃんの「犬夜叉」を読破したにゃ。にゃはは。なんと、2019年から3年もかけてにゃ。 どういうことかというと、スマートフォンアプリの「サンデーうぇぶり」ってあるにゃんか? あれで、こつこつ毎…
阿波池田。夏。 揺れる陽炎の底に沈み込んだような静かな町を歩いた。 古い家並みの中、ふと1枚の表札が目に留まった。 「蔦 文也」とそこにあった。蔦監督である。 「山あいの町の子どもたちに海を見せてやりたい」 そう言って、県立池田高校野球部を甲子…
伊豆半島東部の伊東市に「伊豆の瞳」と呼ばれている小さな湖がある。 一碧湖という。 やや日本の地名らしくない。 そこで古今の漢文を探れば、一碧萬頃――という言葉がある。水面が青々として遠くまで広がるさまをいう。 先憂後楽(後楽園の名前の元となった…
「お客さんを乗せて営業運転しているのは、全国でわが社だけですね」――係員はそう言って胸を張った(2007年頃)。 全国、どころではない。世界を見渡しても見つけるのはなかなか難しい。 場所は、九州、大分。豊後水道に面して三方を海に囲まれる小さな地方…
今年、5月末くらいにゃったかな。不意に気付いたんよ。新生銀行のサイトにログインして、自分の口座のページを開いて、振込みをしようとして… 「あれ? 無料で振込みできる回数が増えてる」って。 調べてみると、2022年5月1日から新生ステップアッププログ…
大阪は色彩豊かである。キタもミナミも変わらない。 狭い街路にさまざまな色彩が幕の内弁当のように押し込まれ、密度感にあふれる景色をつくり出している。 色は派手な原色が愛される。赤、青、黄色――。 あからさまな原色をまとった看板やディスプレイが、子…
私は歩き方がお笑い芸人の坂田利夫師匠に似ているといわれる。 なので、大阪の街では注意しなければならない。人違いをされて、偉大な師匠の名を汚してはならない。 大阪。数年前から、この街と縁が深い。 通勤するかのように、毎週訪れた頃もある。 さらに…
桜がほころび始めた頃。やわらかな日差しの中、いわきの白水阿弥陀堂を訪れた。 やや南に「勿来の関」があったこの辺り。みちのくの南端。古代から中世にかけては、奥州と関東、ふたつの広大な世界が接する境界だった。 そんな土地に暮らす豪族のもとへ、は…
ソントンのファミリーカップってあるにゃろ。ジャムのシリーズにゃ。すごく安くて、スーパーなんかでよく100円以下で売ってるよにゃ。 そのうちどれが好きにゃ? いまは8種類あるらしいんにゃけど、トラキチがとにかく一番好きなのは「リンゴジャム」に…
「新潟に面白い建物があるよ」 「ああ、旧税関(明治2)でしょう」 「いや、ちがう」 「県政記念館(明治16)ですか」 「ちがう。古い建物ばかり思い出すんだな。もっと新しい建物だよ。その県政記念館のすぐ近くにある」 ――と、知人に教えられたのが、新…
昼間の気温は30度。真夏の新潟市内。 ところが、陽が沈むとともに、街にはすずしい風がそよぎだした。信濃川のせいだろうか。 人口は約80万人。日本海岸随一の都会。この街は、その中心に巨大な天然のクーラーを備えている。 金沢のように典雅な町並みが…
「祇園の街で認められる」 それは昔も今も、成功を表す尺度のひとつである。 祇園で「旦那」と認められ、舞妓、芸妓という生きた芸術作品のパトロンとなる。そのためには、経済力だけではない、人間に品が要る。 知性も欠かせない。 さらには、品や知性だけ…
トラキチは前々から不思議なんにゃ。 中国は「経済特区」で成功したのに、なんで「民主化特区」をやらないんにゃろ? 経済特区って、すごい発明品にゃ。しかも、中国という国にとって実に理にかなったすばらしい発明だったとトラキチは思ってるにゃ。 中国に…
この話は、日本人の年齢についての話にゃ。 「年齢は 1.6 で割ってみ。そしたらしっくりくるから」と、いう内容にゃ。 トラキチみたいに昭和からたっぷり生きてると、つくづく実感するのは、日本人はここ30~40年くらいで急速に若くなったということ…
色んな文章やキャッチコピーを見ていて、トラキチには昔からものすごくむずがゆく感じていることがあるんよ。 それは平仮名の「を」にまつわる話にゃ。 これを読んでいるキミに、いきなり尋ねるにゃ。 「を」に、読点(とうてん)って要るか? 読点って「、…
下の一文はトラキチが書いた「詩」にゃ。少しエッセイ風のトラキチ・スタイルの詩にゃ。元は2014年のクリミア半島併合(国際的には未承認)のときに考えたものなんにゃけど、少し手直ししてみたにゃ。 タイトルは「一匹の魚になって、北大西洋を東へと泳いで…
蓮馨寺は川越の街の真ん中にあるにゃ 蓮馨寺(れんけいじ)は川越の街の中心部に建つお寺にゃ。蔵造りの町並みで有名な一番街の少し南側にあるにゃ。西武鉄道の本川越駅からも近くて、北に5~600mくらいかにゃ。孤峯山宝池院蓮馨寺。浄土宗のお寺にゃ。 休み…
(上の画像は amazonさんより引用させていただいたにゃ) トラキチが日本語でもっとも好きな言葉のひとつにゃ。 それは「大兄」にゃ。「たいけい」と読むにゃ。 この言葉は、基本的には兄を指したり、あるいは肉親でなくとも年上の男性か、または同い年程度…
和洋折衷の邸宅「旧山崎家別邸」 トラキチの住んでいる川越。川越といえば古い町並みが有名にゃ。江戸時代の浮世絵から抜け出たような、和風の蔵造りの商家が建ち並ぶ風景が有名なんにゃけど、それだけにゃないんにゃぞ。 近代に入って、西洋の建築様式が日…
ちかごろみんな「叱る」と「怒(おこ)る」をごっちゃにしてにゃい? ていうか、何でもかんでも「怒る」にまとめちゃってる傾向があるよにゃ。これ、よくないことだよにゃ。 にゃんでって? だって、「叱る」と「怒る」は意味が違うもん。 にゃんとなれば、…
2023-06-11 夏至は太陽の沈むのが一番遅い日じゃないんにゃぞ。その日は遅れてやってくるんにゃ。夏至の1週間くらいあとになるかにゃ。 夏至は、日の出から日の入りまでの時間が1年中でもっとも長くなる日にゃ。かといって、日没がもっとも遅い日であると…
ところでキミ、ひとにお礼を言うときなんていう? ひょっとして、一番多いのってこれにゃない? 「ありがとうございました」 どうにゃ? 「ありがとうございました」―――トラキチが思うに、誰でも多分これが一番多いと感じるにゃ。 テレビなんか観ててもそう…
2023-08-24 トラキチは、昔、結構有名な会社で仕事してたにゃ。そこで働いていたのは優秀な人ばかりにゃったぞ。ひとり、トラキチを除いてにゃ(笑) その会社で、トラキチは、何人かちょっと変わった人に出会ったにゃ。Aさん、Bさん、Cさん、Dさん… 懐かし…
トラキチが昔から「マヌケだにゃ~」と、思っている言葉をひとつ挙げるにゃ。 それは「説明責任」にゃ。 国会議員さんが議論するときや、問題を起こした人が責められるときによく使われるよにゃ? 「説明責任を果たしなさい」って。 これ、間抜けな言葉にゃ…
トラキチにはにゃ、普段からものすごく「かわいそうだにゃ~」と、思っている言葉が2つあるにゃ。その話をするにゃ。 「株」にくっつく余計な「式」ってなんにゃ? かわいそうな言葉。そのひとつは「株」にゃ。株式会社の「株」。これ、とても気の毒な言葉…
トラキチにはにゃ、マジで撲滅したい言葉があるんにゃ。 それはこれにゃ。 「面接官」 日本社会の病弊を古くから表している、実に深刻でイヤな言葉にゃ。 面接官…なんで「官」にゃ? その人、国家公務員にゃのか? ちがうにゃろ? 単なる会社の おっさん に…